私は、就活を始めた当初、エントリーシートを自己流で書いていたのですが、ことごとく通りませんでした。
しかし、一度エージェントの人に添削をしてもらってからは、落ちたことがありません。
しかも、一度作り上げてしまえば、基本的には使い回せます。
この記事では、エントリーシートの書き方について解説します。
複数内定者である私が、注意点や書き方を徹底解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
エントリーシートを書く前に注意点を押さえよう
エントリーシートを書く前に、いくつか注意点をご紹介します。
エントリーシートは最初の関門
まず、エントリーシートは選考の最初の関門です。どの企業の選考でも、基本的には「書類選考」から始まります。
つまり、エントリーシートが通らなければ、次へ進むことができないということです。
どんなにその企業に思い入れがあろうが、第一志望だろうが、その人に魅力があろうが、エントリーシートで落とされてしまっては、意味がありません。
それだけ大切なものであることを、まずは意識しましょう。
エントリーシートには「書き方のルール」がある
エントリーシートには、暗黙のルールのような、書き方が存在します。
当初、自己流で書いていましたが、どうも書類選考を突破しないので、友人に話を聞いてみたことがあったのですが、「自己PRでは、これとこれは絶対に入れなきゃダメだよ」と、”書き方”が存在しているようでした。
実際に、エージェントの人に話を聞いてみても、書き方は存在し、「これは初めて就活をする人には、書けるわけがない」と思いました。
後ほど、書き方は紹介しますが、ポイントを押さえなければ、エントリーシートは通らないと認識しておいてください。
書いた内容が面接に繋がる
基本的に、エントリーシートで書いた内容が、面接で再度聞かれたり、深堀りされたりします。
企業側は、エントリーシートの内容しか、その人の情報がないので、当たり前と言えば当たり前ですが、提出する側はその点に気をつけなければいけません。
エントリーシートで書いた内容が面接で聞かれる可能性が高いですし、一貫性がなければ面接時に落とされてしまいます。
その企業には、どんなエントリーシートを提出したのか、どんな内容のエントリーシートを書いたのか、必ずメモを取っておくようにしましょう。
エントリーシートでも相性がある
エントリーシートを提出していると、落とされてしまうことがありますが、相性が悪かっただけの可能性があります。
私は、エージェントの人に添削してもらってからは、そのエージェントの人が紹介してくれた企業にばかり、エントリーシートを提出していました。
簡単に言えば、エントリーシートに書かれた人物像と、相性の良い企業ばかりということです。
もし、企業を選んだ段階で、自分とかけ離れている人物像を企業が求めている場合、エントリーシートが良くても、落とされてしまう可能性があります。
もちろん大きく外れることはないと思うので、そういった可能性もあるんだな、くらいに思っておいてください。
エントリーシートの書き方は?ポイントと例文をご紹介
ここでは、エントリーシートの具体的な書き方をご紹介します。
エントリーシートで最も聞かれるのは、大きく次の3つです。
- 自己PR
- 学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
- 志望動機
志望動機は最初から聞かれることは少ないですが、後々聞かれることになるので、考えておいて損はありません。
ポイントと、例文も合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
自己PR
自己PRは、「自分の強み」です。「リーダーシップがある」「周りを見る力がある」など、能力で語ることが多いです。
ポイント
- 強みを1つ挙げる
- その強みが象徴されたエピソードを語る
- エピソードを語るときは、抽象的な表現は避け、具体的にする
一番気をつけなければいけないのは、「抽象的な表現は避け、具体的にする」ことです。
これはガクチカでもそうですが、とにかく「これ以上は分解できない」というところまで細かくしてください。
例えば、「フットサル大会でなかなか人が集まらなかった。そこで、どんな問題が起きているのか、どうして起こってしまったのかを考え、PDCAを回した」と言ったとします。
なんだか、かっこいい感じがしますが、これだけだと、具体的にどんなPDCAを回したのか、全く見えていません。
これを、次のように分解してあげます。
私はメンバーが声をかけた中で、ポジティブな反応がある人の数を把握し、あと何人集める必要があるのかを明確にしました。フットサル未経験者に声掛けを行っていたことが、集客のネックになっていると考え、声掛けを行うターゲットをフットサル経験者に変え、経験者繋がりでも人やチームを紹介してもらいました。さらに、大会当日のキャンセルを懸念し、当日の参加率を上げるための施策も行いました。具体的には、SNSを開設し、イベント内容を発信したり、大会の2週間前から、大会の内容に関するリマインドメールを送ったりしました。
「これ以上は分解できない」ところまで細かくすると、かなり説得力のある文章が作れることが分かります。
一回文章を作ってみて、「もっと分解できないかな?」と文をたどっていくと、具体化できるので試してみてください。
例文
私の強みは、冷静に物事を考え、分析できるところです。
その強みを象徴したエピソードは、大学2年生のときに行った、海外一人旅です。最初に中国の上海に降り立ち、北京・モンゴルのウランバートル・ロシアのモスクワへと移動していきました。
モンゴルのウランバートルからロシアのモスクワへ、電車で移動する途中、ビザの取得時期を間違えてしまい、入国することができませんでした。その時は、真夜中だったのですが、電車から降ろされ、モンゴルとロシアの国境の駅で、一晩軟禁されてしまいました。もう帰れなくなってしまうのではないかと思ったのですが、やれることを精一杯やろうと、翻訳機を使って「私はどうなるのか?」「パスポートはいつ返してもらえるのか?」と、監視の人に話しかけて情報収集をしたり、次の日も一日大変になるだろうと、冷静に考え、駅の椅子で仮眠することにしました。
次の日、無事モンゴルの国境まで車で運んでくれ、モンゴルに帰ることができました。
このように、冷静に物事を考え、分析できるところは、私の強みだと考えています。
かなりマニアックなエピソードになってしまいましたが、要するにこういうことです。
具体化についても、「やれることを精一杯やりました」ではなく、「具体的にどんなことを行ったのか」を書きました。
構成としては、以下のようになります。
- 私の強みは「◯◯」です。(強みの明示)
- その強みを象徴したエピソードは、△△です。(強みを象徴したエピソードの明示)
- △△のエピソードを語る(前提・内容・強みが活かされている部分)
- このように、◯◯なところは、私の強みだと考えています。(クロージング)
また、エピソードの部分は、次のガクチカを入れて問題ありません。
ただ、ガクチカの部分と同じエピソードを引用するのは良くないので、2,3個作っておくと良いでしょう。
学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)は、エントリーシートで最も聞かれるド定番です。ポイントを押さえ、2,3個ほどエピソードをストックしておくのが大切です。
ポイント
- 「何を課題だと捉えて、どう取り組んで、結果として何を出したか」をまとめる
- 活動期間を明示して、結果などは数値できちんと出す(一時的なものでないか、自己満でないかを判断するため)
例文
ボランティア活動の一環として、フットサル大会を開催しました。この大会は、(団体の理念)と考えたもので、私もその思いに強く共感したため、参加しました。大学1年生から3年生の間に2回大きな大会があり、その開催に関わりました。
大会を通じて、◯◯費用10万円を捻出することが目標でしたが、集客が難航し、このままでは、赤字になってしまう状態でした。そこで、声掛けを行うターゲットをフットサル経験者に変え、経験者繋がりで人やチームを紹介してもらいました。参加率を上げるために、SNSを開設し、イベント内容を発信したり、大会の2週間前から、大会の内容に関するリマインドメールを送ったりしました。
その結果、200人集客すべきところを、300人近く集客することができました。
また、かなりマニアックなエピソードになってしまい、なおかつ伏せている部分もありますが、こういう感じです。
構成としては、次のような感じです。
- 学生時代に一番力を入れたのは、フットサル大会です。(ガクチカの明示)
- このフットサル大会は、〜という思いで始められ、そこに共感したため参加しました。(活動の趣旨・行った理由)
- ◯◯費用10万円を捻出することが目標でしたが、集客が難航してしまいました。(目標と、その過程で起きた問題)
- そこで、〜なことをしました。(問題に対して、自分が行ったこと・施策)
- その結果、200人集客すべきところを、300人近く集客することができました。(数字を出した結果)
あとは、自己PR同様に、具体化する点に気をつけましょう。
志望動機
志望動機を、エントリーシートの段階で聞いてくる企業は少ないですが、2次面接・役員面接では必ず聞かれるので、考えておいて問題ないでしょう。
ポイント
- 将来なりたい姿からの逆算の過程で、その企業が視野に入ったという構成にする
- なぜその会社なのか、他の会社との違いも説明できるようにする
- その会社に入って、何がしたいのかも伝える
例文
貴社の「目の前の商品を売る」というシンプルかつ、ビジネスにおいて本質的なところを、◯◯のビジネスできちんと成果を出して運営しているところに魅力を感じ、貴社を志望しました。私は学生時代に行っていた、◯◯を通じて、自分の言葉で顧客にアプローチをすることに魅力を感じています。将来、自分に関わった人を幸せにできる人になりたいと考えていますが、そこで培った経験を活かして、自分の言葉や表現で、顧客に大きな影響を与えることで、多くの人を幸せできると考えています。貴社では、目の前の商品を、自分の言葉で、より多くの人に届けたいと考えており、具体的には、1人で◯◯円の売上を達成したいと考えています。
大きな構成としては、次のような感じです。
- 将来、◯◯なことを成し遂げたい・◯◯な人になりたい
- そのために、△△をする必要があると考えている
- 貴社では、□□をすることができ、それを通して、◯◯を成し遂げることができると思っているので志望する
- (より具体的に)□□を行い、△△をすることで、◯◯を成し遂げたい
「将来成し遂げたいこと、なりたい人物像があり、それを実現するために、貴社に入社することが必須なのだ」というロジックです。
また、会社を限定する場合には、「業界」と「その会社である理由」をきちんと述べられるようにしておかなければなりません。
「なんでこの業界なの?」「この部分だけなら、他の企業でもできるのでは?」とツッコミを入れられてしまうからです。
また、その会社に入って何がしたいのかについても、きちんと説明できなければいけません。「入りたいです!やりたいことはないけれど。」では、入社させる意味がありません。
きちんとポイントを押さえて志望動機を考えるようにしましょう。
エントリーシートはエージェントの人に添削をしてもらおう
エントリーシートは、1人で作り上げるのは難しいです。エージェントを活用し、必ず一度は添削してもらいましょう。
ここでは、おすすめの就活エージェントをご紹介します。ぜひ利用して、最高のエントリーシートを作り上げてみてください。
キャリアチケット
キャリアチケットは、レバレジーズ株式会社が運営する、就活エージェントです。
就活のプロであるキャリアアドバイザーが担当で付いてくれ、将来のことから自己分析まで徹底的にサポートしてくれます。
今まで受かった人の特徴や戦略をベースに、サポートしてくれるので、キャリアチケットでも確実に内定に近づくことができます。
入社後のプランも見据えて、その人に本当に合った企業を紹介してくれるので、その点もおすすめと言えるでしょう。
就活のプロに話と一緒に進めていきたいと考えている人は、ぜひチェックしてみてください。
学長
キャリセン就活エージェント
キャリセン就活エージェントは、シンクトワイス株式会社が運営する、新卒向け就職エージェントです。
累計6万人もの人が利用しており、コンサル歴10年にも及ぶプロのキャリアアドバイザーが徹底的にサポートしてくれます。
就活生1人に、個別で徹底的なサポートをしてくれるため、内定獲得数が5.4倍(※2019年度卒実績)、最短1週間で内定を獲得することができます。
面接対策はもちろん、希望や適性に合った企業紹介や選考のアドバイスもしてくれるので、納得した就活を行うことができます。
登録後は、じっくり1時間の個別面談を行ってくれるため、就活をする上での悩みや、考えていることを相談してみましょう。
Goodfindエージェント
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完全無料で利用することができるので、ぜひ活用してみてください。
学長
エントリーシートを作り込んで面接に進もう
ここまで、エントリーシートの書き方について、詳しく解説してきました。
エントリーシートは、最初の関門ですが、決してなめてかかってはいけません。
暗黙のルールがありますし、ここを突破できなければ面接に進むことすらできません。
この記事だけでも、エントリーシートを作ることはできるでしょうが、必ず第三者に添削してもらうようにしましょう。
おすすめのエージェントも紹介しているので、ぜひ活用してみてください。