新卒の就活をしている人の中には、面接が終わったあと、お礼メールを送るべきか迷っている人も多いでしょう。
この記事では、そんな新卒面接のお礼メールについて、マナーやポイント、実際の例文なども合わせて、詳しく解説します。
ぜひチェックして、新卒採用の面接が終わったときに、実際に送ってみてください。
目次
新卒面接のお礼メールとは?そもそも送る必要はある?
ここでは、新卒面接のお礼メールとは何か、そもそも送る必要があるのか、解説します。
面接のお礼メールとは
新卒面接のお礼メールとは、面接をしてくれた採用担当者宛に送る、「忙しい中、面接してくれてありがとう」という内容のメールです。
気遣いの一つと言えるでしょう。
また、「入社したい気持ちを伝える」という”もうひと押し”として送ることもあります。
ただ、「送らないと評価が下がる」「どんなことがあっても送るべき」というわけではないので、送る余裕がある場合に送るようにしましょう。
面接のお礼メールは送るべき?
面接のお礼メールは、絶対に送らないといけないわけではありません。ただ、気遣いの一つなので、送ったほうが印象は良くなるでしょう。
また、新卒採用は、ポテンシャル採用であるため、お礼メールの書き方や、そこに込められた熱意が、採用ポイントになるとも言われています。
緊張などで面接がうまく行かなかったとしても、お礼メールを送ることで、マイナス点を補うことができるかもしれません。
しかし、正しいお礼メールを送らないと、逆効果になってしまうため、注意が必要です。
例えば、「なんとか受かりたいから、考慮してほしい」という内容のお礼メールを書いてしまったら、そのメール自体がマイナスになってしまいます。
大学の講義で、教授になんとか単位がほしいというメールを送るのと同じです。丁寧かつ自然に伝えないと、相手にしてもらえないでしょう。
面接のお礼メールを送るときのマナーとポイント
ここでは、面接のお礼メールを送るときのマナーとポイントをご紹介します。
お礼メールであっても、失礼なメールを送ってしまったら、逆効果になってしまいます。
必ず確認して、失礼のないメールを送るようにしましょう。
送るタイミングに注意する
面接のお礼メールは、面接をした当日か、遅くとも翌日の、送り先企業の営業時間内に送るようにしましょう。
大体の企業は、9:00〜18:00の間でしょうから、10:00〜15:00くらいの間に送信するのがマナーと言えます。
ただ、ベンチャー企業など、人数が少ないところだと、かなりアバウトになりがちです。
ラインでやり取りしているところもあるでしょうし、FacebookやSlackなどのメッセージアプリを利用しているところもあるでしょう。
もちろん、企業の営業時間内に送ることも意識すべきですが、常識的な範囲で送るようにしましょう。
朝は8:00〜9:00、夜は21:00くらいまでには、やり取りを終えられるようにしましょう。
件名は簡潔に書く
面接のお礼メールを送る際の件名は、簡潔にすることがマナーです。
ただ、短すぎて、どんな内容のメールか分からないのも失礼です。次の要素は入れるようにしましょう。
- いつ面接を行ったのか(時間)
- 「面接のお礼」をするためにメールをしたということ(目的・内容)
- 自分の名前(誰からか)
件名は、読んだだけで「どんなメールが届いたのか」が分かるようなものにしなければいけません。
さらに、新卒面接のお礼メールとなると、自分が誰なのかは、把握されていないことがほとんどです。いつの面接を受け、自分は誰なのか、きちんと明記するようにしましょう。
●月●日 採用面接のお礼(自分の名前)
このようにしてあげると、非常にわかりやすいです。
「内定がほしい」などは書かない
面接のお礼メールの内容に、「内定がほしい」などのお願いは書かないようにしましょう。
内定がほしい学生がよくやってしまいがちなのが、「とにかく入社したいから、内定をください」のように、願望をストレートに伝えてしまうことです。
これははっきり言って、マイナスでしかありません。内定がほしいなら、相手が内定を出したくなるような文面にすることが大切です。
面接のお礼メールに書くべき内容
面接のお礼メールには、次のような内容を入れましょう。
- 挨拶と面接をしてくれたことのお礼
- 面接をして感じたこと・入社したい意思
- 自己PR
まずは、挨拶と、面接をしてくれたことのお礼を書きます。もともと、面接をしてくれたことに対するお礼メールなので、必ず書きましょう。
続いて、「面接をして感じたこと・入社したい意思」です。
例えば、「●●さんのお話を通して、貴社のサービスを深く理解することができ、入社したい気持ちがますます強くなりました」などを書き、面接後の感想・入社したい気持ちを伝えましょう。
ここで注意しなければいけないのは、ガッツリ書いてはいけないということです。一言・二言でさらっと伝えるからこそ、自然に伝わります。
そして、最後に自己PRです。「私の●●といった部分は、役立つと確信しています」など、いかに自分がその会社に必要な存在かをアピールしましょう。
ただ、ここもガッツリ書くのはNGです。さらっと伝えるようにし、メインは面接のお礼になるようにしましょう。
【コピペOK】新卒面接のお礼メールの具体的な例文
ここでは、新卒面接のお礼メールの具体的な例文をご紹介します。
自分用に変える部分はありますが、基本的にコピペして使えるので、ぜひ活用してください。
<基本的な面接お礼メールの例文>
基本的には、次のような面接お礼メールを送りましょう。
件名:●月●日の面接のお礼(●●大学/自分の名前)
本文:
株式会社●● 新卒採用部 ●●様●月●日に面接を受けさせていただきました、●●大学3年の●●(自分の名前)と申します。
本日は、お忙しいところ貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございました。面接では、貴社のサービスや、働いている社員の方の様子などについて、詳しく説明してくださり、大変感謝しております。
貴社のサービスを世の中に広めることができる、営業部に魅力を感じ、入社を志望していますが、ご説明を聞いて、ますます入社したい気持ちが増しました。
私の何でも率先して取り組む姿勢は、必ず役立つと確信しています。ぜひ、貴社の一員として働かせていただいたらと願っております。取り急ぎ、面接のお礼を申し上げたく、メールいたしました。
末筆ながら面接のお礼を申し上げますとともに、貴社のますますのご発展と社員皆様のご多幸をお祈り申し上げます。●●大学3年 ●●(自分の名前)
- 件名には「面接日・面接のお礼・自分の名前/大学」を記入
- 本文は「挨拶・お礼・感想・自己PR」を簡潔にまとめる
- 誤字脱字はもちろん、企業名や担当者の方の名前は絶対に間違えないようにする
<面接官が複数いた場合の面接お礼メールの例文>
面接官が複数いた場合は、代表者の方の名前のみを記載するか、「人事担当者様」と一括りにしてメールを送りましょう。
※複数人相手に使われる「各位」という表現がありますが、これは社内の人間に向けて使われる表現ですので、使わないようにしましょう。
件名:●月●日の面接のお礼(●●大学/自分の名前)
本文:
株式会社●● 人事担当者様●月●日に面接を受けさせていただきました、●●大学3年の●●(自分の名前)と申します。
本日は、お忙しいところ貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございました。面接では、貴社のサービスや、働いている社員の方の様子などについて、詳しく説明してくださり、大変感謝しております。
貴社のサービスを世の中に広めることができる、営業部に魅力を感じ、入社を志望していますが、ご説明を聞いて、ますます入社したい気持ちが増しました。
私の何でも率先して取り組む姿勢は、必ず役立つと確信しています。ぜひ、貴社の一員として働かせていただいたらと願っております。取り急ぎ、面接のお礼を申し上げたく、メールいたしました。
末筆ながら面接のお礼を申し上げますとともに、貴社のますますのご発展と社員皆様のご多幸をお祈り申し上げます。●●大学3年 ●●(自分の名前)
<選考段階別の面接お礼メールの例文>
面接は複数回行われることが多いですが、選考段階が複数あっても、面接お礼メールを送ると、丁寧な印象を与えることができます。
大きくは、次のような段階がありますが、件名に各段階の面接を入れてあげるだけで、内容等のポイントは特に変わりません。
- 一次面接
- 二次面接
- 最終面接
件名:●月●日の一次面接のお礼(●●大学/自分の名前)
本文:
株式会社●● 人事担当者様●月●日に面接を受けさせていただきました、●●大学3年の●●(自分の名前)と申します。
本日は、お忙しいところ貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございました。面接では、貴社のサービスや、働いている社員の方の様子などについて、詳しく説明してくださり、大変感謝しております。
貴社のサービスを世の中に広めることができる、営業部に魅力を感じ、入社を志望していますが、ご説明を聞いて、ますます入社したい気持ちが増しました。
私の何でも率先して取り組む姿勢は、必ず役立つと確信しています。ぜひ、貴社の一員として働かせていただいたらと願っております。取り急ぎ、面接のお礼を申し上げたく、メールいたしました。
末筆ながら面接のお礼を申し上げますとともに、貴社のますますのご発展と社員皆様のご多幸をお祈り申し上げます。●●大学3年 ●●(自分の名前)
当たり前ですが、面接の段階が進んでも、内容を全く変えずに送信するのは、絶対にやってはいけません。
「面接お礼メールを、ただ送れば良い」などと思っていると、そういったことをしてしまいがちです。
面接を行うごとに感じたこと、改めて感じたことをきちんと書くようにしましょう。
新卒面接のお礼メールについてよくある質問
ここでは、新卒面接のお礼メールについてよくある質問をご紹介します。
一通り確認してみてください。
面接お礼メールを送らないとどうなる?
面接お礼メールを送らなくても、特に問題はありません。
正しい面接お礼メールを送ることで、丁寧な印象を与えることができますが、送らないからと言って、問題があるわけではありません。
送ることを意識しすぎて、担当者の名前を間違えたり、失礼な文面のお礼メールを送ってしまうと、印象を悪くしてしまうので、自信を持って送れない場合は送らないようにしましょう。
担当者の方の名前や連絡先を忘れてしまった場合はどうすれば良い?
名前を忘れてしまった場合は、「採用ご担当者様」とし、連絡先は最悪、企業のお問い合わせページから送りましょう。
まず、面接のお礼メールを必ず送らないといけないわけではないので、自信を持って送れない場合は、送らないほうが良いでしょう。
連絡先は、面接の案内等で届いたメールの最後に記載されている場合もあるので、その企業からのメールを見直してみてください。
面接お礼メールの返信は返すべき?
基本的には、返信する必要はありません。
ただ、返信メールの中に質問や、答えなければいけないものが含まれている場合は、必ず返信しましょう。
面接お礼メールを送るときに、最後に「お忙しいかと存じますので、ご返信には及びません。」と書くのもおすすめです。
返信がないケースもありますが、あったとしても、返信が必要なメールは返ってこないことがほとんどです。
新卒面接のお礼メールの書き方を知ってマナーを守った就活を行おう
ここまで、新卒面接のお礼メールの書き方やマナー・ポイントなどについて、詳しく解説してきました。
面接のお礼メールは、絶対に送るべきではありませんが、正しいメールを送ることで、丁寧な印象を与えることができます。
この記事で、正しいメールの書き方を知って、面接が終わったら、実際に送ってみてください。