第二新卒とは、学校を卒業後、就職先の会社を3年以内に離職し、再度就活を行っている人のことを指します。
第二新卒は、聞こえは良いですが、新卒と比べると就職活動は不利になります。
この記事では、そんな第二新卒とは何か、第二新卒の就活戦略について、詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。
- 第二新卒とは「学校卒業後に就職した会社を3年以内に離職し、再度就活を行っている人」のこと
- 第二新卒は、辞めたことの悪印象などから、新卒と比べると就職は不利だが、特別難しいわけではない
- 第二新卒が再就職するなら、専門のエージェントを最大限活用すると、スムーズに就職できる
目次
第二新卒とは?まずは定義を確認しよう
第二新卒とは、学校を卒業して就職したものの、3年以内に離職をし、再度就活を行っている人のことを指します。
学校を卒業して就職した後の話なので、大卒も高卒も関係ありません。ただ、明確な定義は存在しなく、年齢などの定義はさまざまあるのが現状です。
第二新卒を採用している企業ごとにも基準が異なるため、一概に定義づけることは難しいですが、「学校を卒業して就職したものの、3年以内に離職をし、再度就活を行っている人」と考えておけば問題ないでしょう。
また、「いつまでが第二新卒なのか」というのも気になるでしょうが、「最初の企業を3年以内に辞めて、2社目」まで、大卒の場合は25~26歳ぐらいまでになります。
新卒・既卒との違いは?
新卒は、「学校を卒業して、その年に就職する人のこと」を指します。そして、既卒は、「学校は卒業したが、正社員として勤務したことがない人」を指します。
第二新卒との大きな違いは、「就業経験があるか」です。
第二新卒は、新卒や既卒と違い、就業経験はあるものの、その年数が2〜3年と短いため、一般的な転職というより、”第二新卒としての再就職”という位置づけになります。
企業の実態を見る指標の1つに「3年後離職率」というものがありますが、3年という期間はいろいろと分岐点になりがちなので、第二新卒というくくりで分けたのでしょう。
第二新卒は職業によって定義は異なる?
第二新卒という言葉は、「看護師」など、特定の職業についても使われることがありますが、意味合いは特に変わりません。
学校を卒業して、初めての職場に就くと「新人看護師」と呼ばれ、その職場を2〜3年で辞めて、新たに就職活動をすると、「第二新卒の看護師」として扱われます。
いわゆる、民間企業への就活時に使われる「第二新卒」と、意味合いは変わりませんが、こちらも職場等によって定義は変わってくるので、その点は注意しましょう。
第二新卒は使えないから就活は厳しい?
第二新卒について調べていると、「第二新卒は使えない」「第二新卒の就活は厳しい」などという言葉を目にすることがあると思います。
確かに、第二新卒は、採用担当者から見ると「またすぐに辞めるのでは?」と思われがちですし、たった2〜3年で付くスキルや能力など、たかが知れているので、即戦力としての採用は難しいと言えます。
そういった意味から、「第二新卒は使えない」「就活は厳しい」という意見が出ています。
しかし、現在は売り手市場であることや、大企業ばかりでなく、ベンチャー企業に就職するという価値観が定着しつつあることから、第二新卒の就活が厳しいというわけではありません。
第二新卒の就活はそこまで厳しくない
第二新卒の採用が厳しいと言われる理由は、大きく3つあります。
- 新卒が優遇されるから
- 経験が浅く、即戦力ではないから
- 第二新卒の枠を設けている企業は多いわけではないから
まず、第二新卒というと、「新卒で入社した会社を、3年以内で辞めている」ということなので、印象としては良いわけではありません。
経験が浅く、即戦力としても扱えないため、「第二新卒を取るなら、新卒を取りたい」と考える企業は多く、だからこそ新卒が優遇され、そもそもの第二新卒の採用枠を設けている会社も多いわけではありません。
ですが、「理由としてはそれだけ」という見方もできます。
つまり、「新卒で入社した会社を辞めてしまった理由」を納得ができるものにして、第二新卒の採用枠を設けている会社の中で次の就職先を探せば良いのです。
第二新卒の採用枠を設けている会社に、納得の行く離職理由と、志望理由を話せれば、特別に就職が難しいということはありません。
さらに、第二新卒には、中途採用よりコストがかかるということがありません。企業のコストで、かなりのウエイトを占めるのが「人件費」ですが、第二新卒は若くて、新卒と変わりないので、人件費コストがあまりかかりません。
そういった理由からも、「離職理由が納得でき、やる気があり、その企業に合っている」と判断できれば、普通に就職できると言えます。
第二新卒の就活戦略は?大手に入るのは難しい?
前章で、「第二新卒の採用枠を設けている会社に、納得の行く離職理由と、志望理由を話せれば就職できる」という話をしました。
つまり、第二新卒の主な就活戦略は、大きく2つになります。
- 第二新卒の採用枠を設けている会社をいかに探すか
- 離職理由と志望動機、就活の軸を相手含めて、いかに納得感を持って伝えるか
これを踏まえて、具体的なアクションを解説します。
また、第二新卒となると、大手への就職は厳しいと言えます。大手企業には、新卒就活者が非常に多く集まるため、第二新卒を雇うことは基本的にしないです。
「第二新卒を雇うなら、新卒を雇う」という、その新卒が大量に集まるので、第二新卒としての入社は厳しいということです。
大手企業への就職は難しいですが、大手でなくても優良企業というのはたくさん存在します。ネームバリューなどを取っ払って、「本当に自分にとって合う企業とは何か」を見つめ直してみましょう。
辞めた理由を考え、軸・自己分析を徹底的に見直す
第二新卒が再就職をするにあたって、まず行うべきなのは「辞めた理由を考え、軸・自己分析を徹底的に見直す」ことです。
人材大手のアデコグループが行った調査によると、新卒で入社した会社を3年以内で辞めた理由のトップ3は、以下の通りです。
- 自分の希望と業務内容のミスマッチ
- 待遇や福利厚生に対する不満
- キャリア形成が望めないため
ここから分かることは、「情報不足によるミスマッチ」が離職を決断する理由になっているということです。
新卒の就活時も、自己分析から、就活の軸を定め、企業とのマッチングを図っていきますが、その精度が甘かったために、離職を決断せざるを得ない結果となり、第二新卒となってしまうのです。
つまり、第二新卒になり、再就職をするのであれば、まずその精度を高めるべきです。
その精度を上げるための足がかりになるのは、離職理由の分析でしょう。「なぜ辞めようと思ったのか?」「どういう状態だったら、辞めていなかったのか?」というのを徹底的に考えましょう。
エージェントをフルに活用する
第二新卒が再就職を行うのであれば、就活エージェントは必ず利用すべきです。
理由は、大きく3つあります。
- 第二新卒の採用枠を設けている会社と、多数取引をしている
- 就活のプロが、就職までのサポートを徹底的に行ってくれる(第三者の視点から物事を考えられる)
- 特別選考ルートや、面接突破の秘訣など、裏情報も共有してくれる
まず、第二新卒の採用枠を設けている会社の数は、多いわけではありません。しかし、世の中には第二新卒の就職を専門に扱っているエージェントがあり、そういった枠を設けている会社と、多数取引をしています。
その中から、さらに厳選して優良企業を選んでいるエージェントもあるので、その点からも利用しない手はありません。
また、第二新卒となってしまった原因は、情報不足・自己分析の甘さがほとんどです。1人で就活を行っても良いですが、第三者の意見も踏まえて、すり合わせを行った方が、より確実に納得の行く就活ができます。
そして、エージェントは就活のプロなので、特別選考ルートや、面接突破の秘訣など、裏情報も共有してくれます。就職活動は”情報戦”とも言えるので、「就活を突破する方法が見えない」「活用できるノウハウやツテがない」というのは致命的です。
最大限、エージェントから情報を引っ張り出して、自分の就活を優位に進めていきましょう。
そして、自己分析から、就職までのサポートを徹底的に行ってくれる上に、利用者は完全無料で利用できます。本当に利用しない手はないので、絶対に利用するようにしてください。
以下に、私が厳選した第二新卒に特化した就職エージェントを紹介するので、ぜひ利用してみてください。
第二新卒エージェントneo
第二新卒エージェントneoは、株式会社ネオキャリアが運営する、第二新卒に特化した就職エージェントです。
会社自体が、キャリア・仕事に関する事業を行っており、そこで蓄積された多くのノウハウを活用し、支援してくれます。
就職支援実績も非常に豊富で、18歳〜28歳までの就職支援実績は、22,500人以上、未経験からの就職支援も10,000人以上となっています。
マンツーマンでサポートしてくれ、履歴書の添削から、面接対策まで、徹底的にサポートしてくれるので、第二新卒の方には非常におすすめできるエージェントです。
完全無料で利用することができるので、ぜひ第二新卒エージェントneoも活用してみてください。
DYM就職
DYM就職は、新卒・中途・第二新卒、すべての就活に対応した就職エージェントです。
特に、フリーター・第二新卒の就職に強みを持っており、求人も数多く扱っているため、第二新卒となり、再度就活をする人には非常におすすめです。
DYM就職は、過去5,000人の就職者の支援を行ってきており、その就職率は驚異の96%にまで上ります。
企業とのパイプが強く、書類選考無しで、採用担当者や社長に直接繋ぐことができるので、非常にスピーディな就職を実現させることができるという特徴があります。
また、取引のある企業は、福利厚生が非常に充実していたり、3年後離職率3%を実現していたりする優良企業ばかりで、利用した人の満足度も非常に高いです。
全国に8つの支店を持ち、売上高152億円以上・連結従業員数641人の企業が運営しているので、その点からも安心して利用することができます。
第二新卒となったら、まず利用したい就職エージェントと言えるでしょう。
JAIC(ジェイック)
JAICは、20代の第二新卒を中心に、未経験からの正社員就職を支援している、就職エージェントです。
2005年から運営しており、就職支援実績は23,000人にまで上ります。さらに、入職後定着率も91.5%と非常に高く、就職者にぴったりの職場を紹介しているのが分かります。
JAICは、大きく4つのコースが用意されており、年齢や性別などによって異なります。
- 就職カレッジ:20代など若い世代の正社員就職支援を行っており、老舗メーカーなど安定した経営基盤を持つ会社を紹介している
- 女子カレッジ:就活をしている女性を全般的にサポートしており、総合職や、事務や販売職を紹介している
- セカンドカレッジ:20代の大学・大学院中退者を専門に、正社員就職をサポートしている
- 30代カレッジ:30代のフリーターや社会人未経験者の方を専門に、正社員就職をサポートしている
JAICは、20代〜30代の幅広い年代、性別などに特化したコースを用意しており、多くの人が利用できるのが最大の特徴です。
また、全国・海外の合計9つもの支店を持ち、資本金2億円以上・従業員数238人にも上る企業が運営しているので、非常に安心して利用することができます。
第二新卒となり、再度就活を始める人は、まず相談して、話を聞いてみてください。
第二新卒の再就職はエージェントをフル活用すべし
第二新卒としての就職は、そこまで難しくはないとは言え、新卒に比べると不利ではあります。
そして、第二新卒としての採用枠を設けている会社も多いわけではなく、大手企業はまず厳しいので、その点からもベストな状態とは言えないでしょう。
そういった理由からも、第二新卒の再就職はエージェントをフル活用して、臨むべきです。
エージェントを利用する最大のメリットは、就活に関する情報を得ることができ、就活のプロに添削や相談などが無料でできることです。
エージェントはあくまで、自分の就活を有利に進めるツールとして、活用してください。