Matcherとは、就活中の学生と、社会人をマッチ(Match)させる、OB・OG訪問サービスです。
OB・OG訪問サービスは、いくつかありますが、Matcherは一際ユニークなサービスとなっています。
この記事では、実際に利用した私が、Matcherの特徴や利用して分かった良いところなどを詳しく解説します。
目次
Matcher(マッチャー)とは?就活に使える?
特徴 | ・「◯◯するので、△△してください」というギブアンドテイクになっている ・就活相談から自己分析、ES添削・面接対策などまで、幅広い |
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登録者数(学生:社会人) | 24,000人以上:22,384人 |
運営会社 | Matcher株式会社 |
Matcherとは、就活に不安や悩みを抱える学生と、それに応える社会人をマッチングさせる、OB・OG訪問サービスです。
就活に関する疑問や不安を相談できますし、ESの添削や面接の対策なども、お願いすることができます。
就活には欠かせないサービスなので、非常におすすめです。
Matcher(マッチャー)の特徴
Matcherの特徴には、次のようなものがあります。
- 「◯◯するので、△△してください」というギブアンドテイクになっている
- 就活相談から自己分析、ES添削・面接対策などまで、幅広い
「◯◯するので、△△してください」というギブアンドテイクになっている
Matcherの最大の特徴は、「◯◯するので、△△してください」というギブアンドテイクになっている点です。
つまり、「就活相談に乗るので、一緒に◯◯してください」などのように、相談に乗ってもらう学生側も、何かしら対価を支払う必要があるということです。
ただ、そんな難しいものなど一切なく、「一緒に山に上りましょう」「一緒にこの企画について考えてください」といったものから、「一緒に就活を乗り切りましょう」と、一切の対価なしという人もいます。
学生側のニーズにも応えるから、社会人側のニーズにも応えてね、というのがMatcherのサービスで、その点は他のOB・OG訪問サービスとは違うところだと言えるでしょう。
就活相談から自己分析、ES添削・面接対策などまで、幅広い
ベースがギブアンドテイクになっていることもあり、相談できる内容が幅広いという特徴があります。
一般的な就活相談はもちろん、「一緒に将来について考えましょう」などのような自己分析、ES添削や面接対策まで、非常に幅広いです。
くまなく探せば、必ず自分が求めているものが見つかると思うので、ぜひいろいろ見てみてください。
Matcher(マッチャー)を実際に利用して分かったメリット・デメリット
ここでは、Matcherを実際に利用して分かったメリット・デメリットをご紹介します。
メリット①:さまざまな経歴を持った人がいる
Matcherには、さまざまな経歴を持った人がいます。
- 有名日系企業に勤めている人
- 有名外資系企業に勤めている人
- 独立して、会社を経営している人
- キャリアアドバイザーの資格を持っている人
など、バラエティに富んでいます。
ビズリーチ・キャンパスは、同じ大学出身者に限られていますので、経歴が偏りがちです。
その点、Matcherは、いろいろな経歴を持った人がいるので、たくさんの人に話を聞きたい、「◯◯といった経歴を持った人に話を聞きたい」という人におすすめです。
メリット②:気軽に相談できる
Matcherは、ビズリーチ・キャンパスやHello Visitsと比べると、非常に緩いサービスです。
私のイメージでは、ビズリーチ・キャンパスは「スーツ」、Matcherは「私服」と言った感じです。
ですので、ビズリーチ・キャンパスと比べると、相談しやすいという点がメリットとして挙げられます。
もちろん、最低限の礼儀や頼み方などは変わりませんが、気軽に相談したいという方は、Matcherを使ってみると良いでしょう。
デメリット:社会人との距離が近いので、問題に発展する可能性がある
デメリットとして、社会人との距離が近いので、問題に発展する可能性があると感じました。
気軽に相談できますし、すでにサラリーマンではない方も多くいます。
「◯◯ちゃん、今度就活相談に乗るから、お茶しない?」などと言って、問題に発展するケースも考えられると思いました。
就活相談という体の、出会い系サービスになってしまう可能性があるということです。
Matcher(マッチャー)を実際に利用した人の評判
ここでは、Matcherを実際に利用した人の評判についてご紹介します。
ビズリーチキャンパスは自分の大学だけですが、Matcherは全く関係ない大学OBの方にオファーしても気持ちよく対応してくれました。
— きょんこ@22卒 (@Shukatsu22_Kyon) August 24, 2020
https://twitter.com/Roze82_/status/1297385167577690112
Matcherを実際に利用した人の多くは、「全く関係ない大学OBの方にオファーしても気持ちよく対応してくれた」「熱意に溢れた素敵な方だった」など、Matcherに登録している人の質の高さを評価していました。
Matcherは、社会人だけでなく、就活を終えたばかりの就活生も登録しているので、「どんな就活をしたのか」「面接突破する方法」などについて、聞いてもよいかもしれません。
Matcher(マッチャー)使い方は?流れを確認
ここでは、Matcherの使い方・利用の流れをご紹介します。
登録する
まずは「Matcher」にアクセスして、登録を行います。
- 携帯電話番号
- FaceBook接続
の2種類で登録を行うことができ、どちらも1分程度で完了するので、ぜひ登録してみてください。
プロフィールを入力する
Matcherへの登録が終わったら、プロフィールを入力します。
Matcherでは、プロフィール入力が最も重要です。
このプロフィールを見て、社会人の方はOB・OG訪問を許可するか決めるので、力を入れましょう。
- どんな活動をしてきたのか
- どんな就活・将来にしたいのか
- どんなことに悩み、相談したいのか
などを明確に、簡潔にまとめることが大切です。
アプローチをする
プロフィールを完成させることができたら、相談したい社会人を探して、アプローチをします。
アプローチをするときは、相手に失礼のないようにすることが大切です。
OBOG訪問をする
訪問を許可してくれ、日程調整を済ましたら、OBOG訪問になります。
オンラインの場合もあれば、オフラインでの場合もあるので、そこはきちんと相談するようにしましょう。
Matcher(マッチャー)と合わせて活用したい就活サービス
ここでは、Matcherと合わせて活用したい就活サービスをご紹介します。
合わせて活用することで、より効率的な就職活動を行うことができます。
すべて私が実際に利用して良いと思ったものなので、非常におすすめです。ぜひチェックしてみてください。
ビズリーチ・キャンパス
ビズリーチ・キャンパスは、MARCH以上の学生におすすめのOBOG訪問サービスです。
Matcherのところでも説明しましたが、Matcherと比べると、少し硬い雰囲気があります。
ただ、会社公認のOBOGの方もいらっしゃるので、オファー承認率や返信・対応の速さは非常に良いです。
また、同じ大学出身者に話を聞くことができるばかりか、有名金融機関やコンサルティング会社などに勤めている方が多く、非常に優秀な方が多いです。
将来を明るくしたい、ある業界のことについて深く理解したいなどと考えている人は、ぜひ登録してOBOG訪問してみてください。
HelloVisits
HelloVisitsも、OBOG訪問ができるサービスです。
HelloVisitsは、ビズリーチ・キャンパス以上に硬い印象があります。実際に登録して、社会人の方のプロフィールを見てみれば分かりますが、本気度が他のサービスと明らかに異なります。
若干敷居が高いように感じられますが、ここでマッチングした人や、相性が良いと感じた人にとっては、最高のサービスとなるでしょう。
就活相談はもちろん、ES添削・面接対策などもお願いすることができるので、非常におすすめです。
ぜひHelloVisitsも、合わせて利用してみてください。
Matcher(マッチャー)についてよくある質問
ここでは、Matcherについてよくある質問についてご紹介します。一通りチェックしてみてください。
Matcher(マッチャー)を退会するのはどうすれば良い?
Matcherは、以下の手順で退会することができます。
Matcherにログイン済みの方は、「こちら」から退会手続きを行うことができます。
Web版のMatcherから退会する場合
- ログインをして、一番下の「よくある質問」をクリックする
- Q.15の「退会方法を教えて下さい」をクリックする
- 一番下の「こちら」をクリックして、退会手続きを行う
この手順でMatcherから退会することができます。
アプリ版のMatcherから退会する場合
- 「マイページ」のタブを開き、右上の歯車のマークをタップする
- 「よくある質問」をタップして、「退会の方法を教えて下さい」をタップする
- 一番下の「こちら」をタップして、退会手続きを行う
この手順でMatcherから退会することができます。
どちらも、3分ほどで退会することができます。
Matcher(マッチャー)で承認されない…。どうすれば良い?
以下の対処法を試してみましょう。
- プロフィールを充実させる
- 訪問して聞きたいことなどを明確にする
- 失礼のないように配慮する
- 他のOBOG訪問サービスも利用する
プロフィールを充実させる
まず「プロフィールが充実しているか」を確認しましょう。
そして、自分が相談に乗る社会人の立場だったら、どういう学生を支援したいかを考えましょう。
おそらく「就活を頑張っている」「真摯に向き合っている」という学生を応援したいのではないでしょうか?
そういった要素が伝わるプロフィールを作成する必要があります。
- どんな活動をしてきたのか
- どんな就活・将来にしたいのか
- どんなことに悩み、相談したいのか
この3点については、詳しく明瞭にまとめる必要があります。
私も全項目合わせて、2,000文字程度は記入しているので、それ以下の人は承認されにくいと考えたほうが良いでしょう。
また、学生時代頑張ったことなんかない、という人は、「学生時代に頑張ったことは正直ない。けれど、そのままじゃダメだと思って、OBOG訪問を始めた」など、前向きになるように工夫しましょう。
訪問して聞きたいことなどを明確にする
訪問をお願いするときに、「こんなことを相談したい」「こんな話が聞きたい」などと、聞きたいことを明確にすることも大切です。
漠然と「話がしたいです」「就活の相談に乗ってください」では、「無駄に時間が取られるだけでは?」と感じてしまっても不思議ではありません。
- 私は銀行に強い興味があり、メガバンクに就職したいと考えています。◯◯さんは、そのメガバンクに勤めていた経験があるため、今回訪問させていただきました。業務内容や社風などについて、詳しくお話を聞きたいです。
などとしてあげると、「こんなことを聞きたいのね」とイメージしやすくなるので、訪問OKをしやすくなります。
忙しい時間を割いて、相談に乗ってくれるため、少しでも無駄にならない努力・工夫をするようにしましょう。
失礼のないように配慮する
OBOG訪問をする上で、失礼のないように配慮することも大切です。
- 挨拶、聞きたいことなどが明確になっていない
- プロフィールが全く埋まっていない
- 聞きたいという割に、返信・対応が遅い
- 事前に聞きたいことを共有しない
- 時間や場所に少しの配慮がない
など、「人としてどうなんだろう?」と感じてしまうような対応をしてしまっている人は、要注意です。
社会人の方は、とにかく忙しいです。ご多忙の中、時間を割いてくれていることを、常に意識しなければいけません。
「え、ここまでしなきゃいけないの?」と感じた人がいるかもしれませんが、当たり前のことなので、スムーズにできるように意識改革をしましょう。
他のOBOG訪問サービスも利用する
Matcher以外のOBOG訪問サービスを利用するのも、対策の一つです。
ビズリーチ・キャンパスや、Hello Visitsなど、会社公認のしっかりしたサービスもあるので、そちらのほうが対応してくれる可能性は高いです。
ただ、どのサービスを利用しても、反応がない場合は、上記で示した対策を一つ一つ確認してみてください。
Matcher(マッチャー)を利用していてもスカウトが届かない…。どうすれば良い?
基本的には、「Matcher(マッチャー)で承認されない…。どうすれば良い?」の対応と変わりません。
プロフィールを充実させる
やはりプロフィールを充実させることが最優先事項です。
「将来どうなりたいのか」「どんなことに興味があり、どんな仕事に就きたいのか」というのは、非常に大切です。
スカウトを送るにふさわしいと判断する部分は、本当に分かりません。「成長していきたい」という部分なのか、過去のエピソードなのか、人によって大きく異なります。
大切なのは、書けるものはできるだけ書いておくことです。ぜひプロフィールは充実させるようにしましょう。
なるべく早いタイミングで利用する
OBOG訪問は、1年中行われていますが、やはりインターンシップ情報が解禁される6月〜9月くらいまでが最も利用者が多い時期なのではないかと思います。
「インターンシップが続々と始まって、どうすれば良いのか分からない」「就活の準備は何をすれば良いのか分からない」など、いろいろな疑問を持った人が多いのが、その時期です。
逆に、年明けになると、だんだん内定も落ち着いてきて、利用者も落ち着き始めます。
当たり前ですが、利用者と同じように社会人の方も動くので、利用者が多い時期に利用することが大切です。
できるだけ早いタイミングで始められるようにしましょう。
Matcher(マッチャー)を利用する上での注意点
Matcherを始めとしたOBOG訪問アプリで、一番気をつけなければいけないのが、”出会い”です。
最近、OBOG訪問サービスをきっかけに、セクハラ被害が多発しているという問題が起きています。
「就活相談に乗ってあげる」という口実で、セクハラをする社会人が多いようです。
そういった問題に出会わないためには、次のような対策を行う必要があります。
- オンラインでOBOG訪問を行う
- 不用意に連絡先を交換しない
- 自分でセッティング等を行う
オンラインでOBOG訪問を行う
一番効果的なのが、オンラインでOBOG訪問を行うことです。オフラインで出会ってしまうと、何をされるか分かりません。
ZOOMなどの会議ツールを活用して、オンラインでOBOG訪問を行うことを心がけましょう。
不用意に連絡先を交換しない
また、不用意に連絡先を交換しないことも大切です。
私も「今後インターン情報とか、人事の人を紹介してあげるから、LINE教えて」と、ラインを交換しましたが、女の子だったら怖いだろうなと感じました。
本当にこの人だったら大丈夫そう、本当に話を聞きたいという場合のみ、交換するようにしましょう。
自分でセッティング等を行う
そして、オンライン等でOBOG訪問を行う際は、自分でセッティングを行うと良いです。
OBOG訪問を行うのに、変なアプリをインストールさせられ、IDを聞かれるなんてことも考えられます。
ZOOMは、ミーティングIDとパスワードさえ発行するだけなので、誰でも簡単に用意することができます。
ビズリーチ・キャンパスでは、会社公認のOBOGの人が多いですし、アプリ上でビデオ通話することができます。
終始、安心して利用することができるので、不安な方は、ぜひ利用してみてください。
Matcher(マッチャー)を使いこなして情報を得よう
ここまで、Matcherの特徴や実際に利用して良かった点などについて、詳しくまとめてきました。
Matcherは、ビズリーチ・キャンパスと比べて、緩いサービスのため、気軽に相談することができる一方で、社会人との距離が近いという危険性もはらんでいます。
ビズリーチ・キャンパスは、公式感が強いので、初めてOBOG訪問を行うという方は、ビズリーチ・キャンパスから利用してみると良いでしょう。